建物の入口や窓の上にある、小さな屋根のような部分を「庇(ひさし)」といいます。
普段はあまり意識しないかもしれませんが、庇には雨の吹き込みをやわらげたり、強い日差しを遮ったり、出入口まわりを使いやすくしたりする役割があります。
店舗や工場、倉庫では、この庇にテント生地を使った「庇テント」が設置されることがあります。一方で、似た言葉として「オーニングテント」もあります。
どちらも雨よけ・日よけとして使われますが、構造や使い方には違いがあります。
この記事では、「そもそも庇ってなに?」という基本から、庇テントとオーニングテントの違い、メリット・デメリット、用途別の選び方まで、初心者にもわかりやすく解説します。

この記事でわかること
- 庇(ひさし)の基本的な役割
- 庇テントとオーニングテントの違い
- それぞれのメリット・デメリット。
- 店舗・工場・通路など用途別の選び方
- 設置前に確認しておきたい注意点
- 1. この記事でわかること
- 2. まず「庇(ひさし)」とは?
- 2.1. 庇があると何がよいのか
- 2.2. テント生地を使ったものが「庇テント」
- 3. 庇テントとオーニングテントの違い
- 4. なぜ庇テントやオーニングテントが必要なのか
- 4.1. 雨の吹き込みをやわらげる
- 4.2. 日差しをやわらげる
- 4.3. 作業や動線をスムーズにしやすい
- 5. 庇テントのメリット・デメリット
- 5.1. 庇テントのメリット
- 5.2. 庇テントのデメリット・注意点
- 6. オーニングテントのメリット・デメリット
- 6.1. オーニングテントのメリット
- 6.2. オーニングテントのデメリット・注意点
- 7. 場所別・用途別の選び方
- 7.1. 店舗入口なら、見た目と雨よけのバランスを重視
- 7.2. 工場・倉庫の搬入口なら、庇テントや荷捌き用テントを検討
- 7.3. 通路・階段なら、固定式の通路テントが候補
- 7.4. 窓まわりやテラスなら、オーニングテントも選択肢
- 8. 設置前に確認しておきたい注意点
- 9. よくある質問
- 9.1. Q. 庇テントとオーニングテントは何が違いますか?
- 9.2. Q. 工場や倉庫の搬入口にはどちらが向いていますか?
- 9.3. Q. 店舗には庇テントとオーニングテントのどちらがよいですか?
- 9.4. Q. 既存の庇テントは生地だけ張り替えできますか?
- 10. まとめ
まず「庇(ひさし)」とは?
庇とは、建物の窓や出入口の上に張り出している屋根状の部分です。
雨の日にドアを開けたとき、室内へ雨が入りにくくなったり、夏場の直射日光をやわらげたりするために設けられます。住宅だけでなく、店舗、工場、倉庫、施設の入口など、さまざまな建物で使われています。
庇があると何がよいのか
庇があると、出入口まわりの使いやすさが変わります。
たとえば、店舗の入口でお客様が傘をたたみやすくなったり、工場や倉庫の搬入口で荷物が濡れにくくなったりします。窓まわりでは、日差しの入り方をやわらげる目的で使われることもあります。
また、店舗では庇が外観のアクセントになる場合もあります。色や形状によって、建物の印象づくりにも関わります。
テント生地を使ったものが「庇テント」
庇の中でも、鉄骨などのフレームにテント生地を張ってつくるものを、一般的に「庇テント」と呼ぶことがあります。
金属製やポリカーボネート製の庇と比べると、色や形を選びやすく、建物の雰囲気に合わせやすい点が特徴です。既存のフレームの状態が良ければ、生地だけを張り替えられる場合もあります。

庇テントとオーニングテントの違い
庇テントとオーニングテントの大きな違いは、「固定式か、開閉できるか」です。
庇テントは、基本的に建物に固定して使います。常に同じ位置に屋根があるため、出入口や搬入口を継続的に雨・日差しから守りたい場所に向いています。
一方、オーニングテントは、手動や電動で生地を出したり収納したりできる可動式のテントを指すことが多いです。日差しが強い時間帯だけ使いたい、天候に合わせて出し入れしたい、といった場所に向いています。

| 比較項目 | 庇テント | オーニングテント |
|---|---|---|
| 構造 | 固定式が多い | 開閉式・可動式が多い |
| 使い方 | 常に出入口や窓を守る | 必要なときだけ張り出す |
| 操作 | 基本的に操作不要 | 手動・電動で開閉する |
| 向いている場所 | 工場・倉庫の搬入口、店舗入口、通路 | 店舗の軒先、テラス、窓まわり |
| 注意点 | 風の影響、壁の強度、雨水の流れ | 風が強い日の管理、可動部の点検 |
どちらが正解というものではありません。設置場所や使い方に合わせて選ぶことが大切です。
なぜ庇テントやオーニングテントが必要なのか
庇テントやオーニングテントは、単に「屋根をつける」ためだけのものではありません。
工場や倉庫では、搬入口から雨が吹き込む、荷物が濡れる、作業者が出入りのたびに雨に当たる、といった悩みがあります。店舗では、入口まわりの日差しが強い、お客様が雨の日に入りにくい、外観にもう少し印象をつけたい、という悩みもあります。
このような課題に対して、庇テントやオーニングテントは、出入口や窓まわりの環境を整える方法のひとつになります。
雨の吹き込みをやわらげる
出入口や搬入口の上に屋根があると、雨が直接入り込みにくくなります。
特に、シャッター前や店舗入口では、少しの屋根があるだけでも使いやすさが変わる場合があります。ただし、横なぐりの雨や風が強い場所では、庇だけで十分とは限らないため、出幅や側面の対策も含めて考える必要があります。
日差しをやわらげる
夏場の入口や窓まわりでは、直射日光によって暑さがこもることがあります。
庇テントやオーニングテントで日差しを遮ることで、入口まわりや窓際の環境を整えやすくなります。店舗では、日よけとしてだけでなく、外観の雰囲気づくりにもつながります。
作業や動線をスムーズにしやすい
工場や倉庫では、荷物の搬出入や人の移動が多くあります。
搬入口や通路に雨よけがあると、雨の日でも作業を進めやすくなる場合があります。人や台車、フォークリフトの動きがある場所では、屋根の出幅や高さ、柱の位置も重要です。
庇テントのメリット・デメリット
庇テントのメリット
庇テントのメリットは、常に同じ位置で出入口や窓まわりを守れることです。
工場や倉庫の搬入口では、荷物の雨濡れ対策や作業環境の改善につながる場合があります。店舗では、入口の雨よけだけでなく、建物の印象づくりにも役立ちます。
また、テント生地は色やデザインを選びやすいため、建物の雰囲気に合わせやすい点も特徴です。フレームの状態によっては、生地の張替えで見た目を整えられる場合もあります。
庇テントのデメリット・注意点
庇テントは固定式のため、必要ないときに収納することはできません。
常に張り出した状態になるため、風の影響を受けやすい場所では注意が必要です。また、建物の壁や下地の状態によって、取り付け方法やサイズが変わる場合があります。
雨水の流れ方、出入口の高さ、人や車両の動線も確認しておくことが大切です。
オーニングテントのメリット・デメリット

オーニングテントのメリット
オーニングテントのメリットは、必要なときだけ使えることです。
日差しが強い時間だけ張り出したい、雨の日だけ入口まわりを守りたい、閉店後はすっきり収納したい、といった使い方に向いています。
店舗の軒先やテラス席では、外観の雰囲気づくりにも役立ちます。手動タイプのほか、スイッチやリモコンで動かせる電動タイプもあるため、使用頻度や設置場所に合わせて選びやすいです。
オーニングテントのデメリット・注意点
オーニングテントは可動部があるため、固定式の庇テントに比べて操作やメンテナンスを意識する必要があります。
風が強い日や荒天時に出したままにすると、生地やアーム、取付部に負担がかかる場合があります。使用しないときは収納するなど、運用面のルールも大切です。
また、電動タイプを選ぶ場合は、電源や配線の確認も必要です。
場所別・用途別の選び方

店舗入口なら、見た目と雨よけのバランスを重視
店舗入口では、お客様が出入りしやすいことと、外観の印象が大切です。
入口を常に雨よけしたい場合は、固定式の庇テントが候補になります。営業時間中だけ日差しを調整したい場合や、テラス席の日よけとして使いたい場合は、オーニングテントが向いています。

工場・倉庫の搬入口なら、庇テントや荷捌き用テントを検討
工場や倉庫の搬入口では、荷物の搬出入や作業者の動きが関係します。
雨の吹き込みを抑えたい、荷物を一時的に置く場所を守りたい場合は、固定式の庇テントや荷捌き用テントが候補になります。大型になるほど風の影響や柱の位置、作業動線の確認が大切です。

通路・階段なら、固定式の通路テントが候補
通路や階段は、人が日常的に行き来する場所です。
雨の日でも歩きやすくしたい、荷物を濡らしたくない、施設内の移動をしやすくしたい場合は、固定式の通路テントが候補になります。長さ、幅、高さ、勾配、柱の位置などを現場に合わせて考える必要があります。

窓まわりやテラスなら、オーニングテントも選択肢
窓まわりやテラスでは、日差しの調整が目的になることが多いです。
必要なときだけ日よけを出したい場合は、開閉できるオーニングテントが使いやすい場合があります。外観との相性や操作のしやすさも確認しておくとよいでしょう。
設置前に確認しておきたい注意点
庇テントやオーニングテントは、見た目だけで決めると、設置後に使いにくさが出る場合があります。
事前に確認したいポイントは、次のとおりです。
- 設置したい場所の幅・高さ・奥行き
- 壁や柱など、取り付ける部分の状態
- 風の影響を受けやすい場所か
- 雨水がどの方向へ流れるか
- 人、台車、フォークリフト、車両の動線
- 開閉の必要があるか
- 見た目を重視するか、機能を重視するか
- 将来的な張替えや補修を考えるか
また、設置内容や規模によっては、建築・消防・安全面で確認が必要になる場合があります。最新情報は公的機関や専門業者に確認し、現場条件に合わせて判断することが大切です。
よくある質問
Q. 庇テントとオーニングテントは何が違いますか?
A. 大きな違いは、固定式か可動式かです。庇テントは常に同じ位置で使うことが多く、オーニングテントは必要に応じて出し入れできるタイプが多いです。
Q. 工場や倉庫の搬入口にはどちらが向いていますか?
A. 搬入出が多く、常に雨よけが必要な場所では、固定式の庇テントや上屋(荷捌き用)テントが候補になります。ただし、出入口の広さや風の影響、車両の動線によって適した仕様は変わります。
Q. 店舗には庇テントとオーニングテントのどちらがよいですか?
A. 入口を常に守りたい場合は庇テント、テラス席や窓まわりの日差しを調整したい場合はオーニングテントが候補になります。お店の雰囲気や使い方に合わせて選ぶことが大切です。
Q. 既存の庇テントは生地だけ張り替えできますか?
A. フレームの状態が良ければ、生地だけを張り替えられる場合があります。ただし、サビや歪み、取付部の劣化がある場合は、フレームも含めて確認する必要があります。
まとめ
庇とは、建物の入口や窓の上に設ける小さな屋根のような部分です。雨の吹き込みをやわらげたり、日差しを遮ったり、出入口まわりを使いやすくしたりする役割があります。
庇テントとオーニングテントの大きな違いは、固定式か可動式かです。常に出入口や搬入口を守りたい場合は庇テント、必要なときだけ日よけ・雨よけをしたい場合はオーニングテントが候補になります。
ただし、どちらが合うかは、設置場所、風の影響、建物の状態、使い方によって変わります。
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